沖縄祭祀資料データベース

沖縄祭祀データベースについて

祭祀イメージ

この資料は沖縄祭祀研究会(甲南大学地域文化研究会の中の沖縄祭祀に関する分野の研究会)が、1978(昭和53)年から1997(平成9)年の18年間に渡り調査した祭祀記録写真を、神戸女子大学古典芸能研究センターがデジタル化したものである。写真の数は約8,500枚にのぼる。

収録する祭祀は33、種類別では28の祭祀に及び、地域的には、北は伊平屋島、南は波照間島、西は西表島と、広範囲に渡る。沖縄県は東から西まで約1,000km、北から南までは約400kmという広大な県域を持つため、沖縄県全域にわたる調査は難しい。

祭祀イメージ

そうした中での本データベースは、したがって祭祀数においても、地域の広がりにおいても今までに類をみないものといえよう。

量的な価値だけではない。収録するものの中には、久高島のイザイホー祭祀のように、二度と見ることが出来ない幻の祭りも含まれている。消滅あるいは消滅は免れても著しい変容を来たしているものも多くある。

まさに二度と見ることが出来ない貴重な写真データなのである。


「沖縄祭祀研究会」紹介

「沖縄祭祀研究会」(代表 甲南大学教授・高阪薫)が発足したのは、1974年9月である。同年夏、甲南大学助教授であった高阪薫氏が、同大学院生達と、沖縄本島から八重山にかけて予備的な祭祀調査を敢行され、その時のメンバーを中心に当該研究会が生まれたという。沖縄学の研究は当時日本復帰に沸く沖縄への関心とともに拡がりをみせていたが、研究会活動はその先駆けとなった。

その成果は、1975年12月から発刊された『地域文化研究』1号?4号に掲載された。その後も調査は約20年にわたって実施され、『おもろさうし原注索引』(南西印刷1980年)、『沖縄の祭祀?事例と課題?』(三弥井書店1987年)、『沖縄祭祀の研究』(翰林書房1994年)に結実をみている。学界に寄与するところ大きい成果である。

【データ使用要項】

①原資料の閲覧を希望する場合は、あらかじめ古典芸能研究センターに問い合わせること。原則として貸出はしない。
②データベース上の資料の使用を希望する場合は、古典芸能研究センターに問い合わせること。データベースから直接コピーを行うことは、原則認めない。また、営利目的の提供については、提供料が発生する場合がある。
③このデータベースを利用して執筆・発表などを行う場合は、URLを明記し、本データベースを使用した旨を明らかにすること。

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